Philosophy

すぎぼっくりの理念


 ~森が育ちの場~      

晴れた日はもちろん、雨でも雪でも森へでかけることを基本としています。リュックにお弁当、水筒、着替えを詰め、智頭町内の10カ所以上あるフィールドにすぎぼっくりカーで出かけます。春は山菜を摘み、夏は涼を求め川遊び、秋は山の実を拾いながらお散歩、冬には雪遊びに夢中になります。智頭の清らかな水、澄んだ空気、自然豊かな森のなかで、時には鹿や猪に出合い、かけがえのない時間を過ごしています。

~生きる知恵を学ぶ~

運動会、発表会、作品展など保育園や幼稚園で行っているような行事は行っておりません。また、お絵かき、工作づくり、体操などの決められたカリキュラムもありません。

金曜日には、子どもが薪で火を起こし、羽釜でご飯とお味噌汁を作って食べています。畑で野菜作り、糀からの味噌作り、梅ジュース作りなど…。自然の恵みと日本の伝統文化に触れながら食の大切さを学んでいます。地域の方との交流も行い、智頭に伝わる行事や遊びを教えてもらっています。

~遊びきる~

子どもが今やりたいことをやりきる為の自由な時間を保障し、とことん遊びきることを大切にしています。大人が一日の設定を決めるのではなく、子ども達の気の赴くままの時間を過ごしています。その中でも最も友達同士の関わりを重視し、子どもの個性を大切にし、ありのままのすべてを受け止め認めることで、さらに輝く‘自分らしさ’を伸ばしたいというのが大きな狙いでもあります。

~異年齢ならではの関係性~

少人数だからこそ一人一人と密に関わり、

その子らしさを尊重しています。2才~6才という異年齢の関わりから生まれる感情は

とても尊いものです。大きな子は自分より小さな子への優しい気遣いやお世話をしてあげています。小さな子は、何でも出来る年上の子に対しての憧れが芽生え、自然と自らを成長へと導いています。生まれ持った個性をそのままに、「ありのままのあなたでいいんだよ」という気持ちを感じ取って欲しいと願っています。

~心に寄り添う~

好奇心旺盛な子どもの気持ちに寄り添い、否定することを排除しています。イライラしたり、思い通りにならない時は、子どもの気持ちに寄り添い、一緒に考えてみることを大切にしています。子どもは、時として予想もしない事をやってみたの世界は、大人が思う以上のものを生み出したり予想外の行動をとります。そんな想いに共感することで、自己肯定感が育ってくるのだと思います。心の動きを感じとりながら、その一瞬一瞬を見守っています。

~失敗から学ぶ~

友達との関わりの中で衝突が起きたり、走ってこけたり、包丁で指を切ったり…。様々な経験の中で失敗を繰り返します。そこを責めたり否定しないことを大切にしています。大人はつい「危ない!」「駄目!」と言いがちですが、失敗を経験することでそこから痛みやいろんな感情を学ぶことを重視しています。大人が頭ごなしに命令したり、否定すると、子どもは委縮し自分から行動することに躊躇してしまいます。失敗も大切な経験!大人は一緒になって悩み、考え、子どもの心を受け止めることを大切にしています。

~たくましい身体を育む~ 

子どもたちの健全な育ちの基礎となる‘健康な身体’それは、日々の生活から作られていきます。デコボコの道を歩いたり、急な坂道を上り、大きな岩の上をピョンっと飛んだり…予測のつかない自然では様々な動きを強いられます。また、暑い夏や寒い冬もエアコンがないので、その環境に応じて身体が対応しようと機能します。そんな、四季の移ろいや暑さ寒さ、ありのままの自然環境に対応していくことで、バランス良い身体がつくられていきます。